フラットにいきる

身軽で自由なシニアライフを夢みて

祖父,明治生まれ

もう、30年以上前に亡くなった
明治生まれの祖父


20代後半のころ
本当にアカガミが来て
中国本土まで、行ったと聞いた


その話しを聞いたのは、たった一回
あまり話したい事じゃなかったんだろうなと,思う



断片的に覚えている内容は
中国では、とにかく山林に隠れて
野犬を捕まえて食べたとか
農産物を盗んだとか
食料に飢えていた話しが中心
 


人を切りつけるなんて
なかなかできるもんじゃない、と言っていた
だから、祖父の居た素人中心の部隊は
逃げ隠れするのが基本のようだったようだ


仲間が橋の下に逃げこんだら、その橋が
破壊されて、逃げ込めなかった数名が
助かったとか、洒落にならないような辛い体験もして


終わっても、すぐには帰れず
しばらく中国国内にとどまった



ハンコがないと帰国の船に乗れない、と言われ
自分で彫って作成、一緒にいた仲間たちの分も
作ってやったと
そこだけは、嬉しいそうに言っていた
その自作ハンコをなんとその時まだ持っていて
仏壇から出してきて、見せてくれた^^;



その後、苦労を重ねて
会社を起こし、最後は大好きな
ゴルフ三昧の日々であった



20年くらい同じ家に住んでいたけど、あまり
話しはしなかったな


我慢強く、手先の器用な祖父の
わずかな記憶